なぜ私たちは実際のバックテストを、失敗も含めて公開するのか
要約 — 勝ちだけを並べた資産曲線は、良い戦略ではなく良い選別の証拠にすぎません。EAbase が 5 年分(2020–2024)の実際のバックテストを、成績の悪かった EA も含めて公開する理由を説明します。
「選別」という問題
EA の販売者が右肩上がりの資産曲線を 5 本見せてきたとしても、そこから分かるのは「その販売者は右肩上がりの曲線を 5 本選び出す方法を知っている」という事実だけです。負けた戦略はいまも彼らのドライブの中にあり、こちらには見せてもらえないだけです。それは良い戦略の証拠ではありません。良い選別の証拠です。
そこで私たちは逆のことをすると決めました。EAbase のすべての EA は実際のバックテストへリンクしており、基準を満たさなかったものは「ブロック」または「バックテスト未実施」として、その理由を横に明記したうえで表示しています。削除しません。名前も変えません。「あれはノーカウント」もありません。
ここで言う「実際の」とは何か
実際のバックテストとは、ライブブローカーのデータセット(Exness)を用いた 5 年分の履歴(2020–2024)と、実際のトレードログを指します。幸運な連勝で終わる 3 か月間をつまみ食いしたものではありません。私たちが提示するのは、検証に耐える数値です。
- プロフィットファクター — 総利益を総損失で割った値。1.10 を上回れば運用可能、1.5 を上回れば堅実です。
- 純利益と最大ドローダウン — この 2 つを合わせて見ることで、そのエッジが最悪ケースの痛みに見合うかどうかが分かります。
- トレード数 — 約 20 トレードを下回ると、その統計はシグナルではなくノイズです。
資産曲線を 1 本だけ見せて「これが証拠だ」と言うようなことはしません。テストそのものと、その限界と、失敗を提示します。
正直に開示している失敗
マルチシンボル型の EA のうち 4 本は、現在「バックテスト未実施」と表示しています。理由は戦略が悪いからではありません。テストに使用したトライアル口座では、それらの EA が必要とする副次的な銘柄(2 つ目の通貨ペア、あるいはゴールド/シルバーの片側)が提供されていないためです。これは口座側の制約であり、その欠落を隠すのではなく、そのまま文章で明示しています。
同じテストで、他に約 20 本の EA がより低い結果、あるいはマイナスの結果を出しました。それらもこっそり引退させるのではなく、実際の数値とともに掲載しています。ドローダウンを読んだうえで、ご自身で判断してください。
これがあなたにとって良い理由
勝ちだけを見せるベンダーは、あなたに「選別」を信じてくれと言っているのです。負けも見せるベンダーは、あなたに「作り込みの質」を判断してくれと言っているのです。お金を払う価値があるのは後者だけです。なぜなら、自分の口座がドローダウンに陥ったその日に知りたいのは、その戦略が事後に取り繕われたものではなく、それを耐え抜くように作られていたかどうかだからです。
私たちが越えない一線
利益の保証はしません。ライブ口座の捏造もしません。匿名の「ある顧客は 400% 稼ぎました」もありません。実際の購入者のケーススタディを公開するときは、内容を検証し、購入者本人から書面で同意を得ています。それまでの間、そのセクションは証明できない物語で埋めるのではなく、空のままにしておきます。この方針についてはプルーフページに常時掲載しています。
よくある質問
「実際のバックテスト」とは具体的に何を指しますか?
ライブブローカーのデータセット(Exness)を用いた 5 年分(2020–2024)の履歴と、実際のトレードログです。幸運な連勝で終わる 3 か月間だけを切り取ったものではありません。
プロフィットファクターはどのくらいあればよいですか?
1.10 を上回れば運用可能、1.5 を上回れば堅実と考えています。ただしトレード数が約 20 を下回る場合、その統計はシグナルではなくノイズです。
成績の悪かった EA はどう扱っていますか?
削除も改名もせず、実際の数値とともに掲載しています。バックテスト未実施の 4 本についても、テスト口座が副次的な銘柄を提供していないという理由を明記しています。